专利摘要:

公开号:WO1989000800A1
申请号:PCT/JP1987/000533
申请日:1987-07-22
公开日:1989-01-26
发明作者:Kouichi Kikuno
申请人:Kouichi Kikuno;
IPC主号:H04R5-00
专利说明:
[0001] 田 '
[0002] 消音器具を用いた音場再生システム 技 術 分: 野
[0003] 本発明は、 再生音場内の聴取者、 あるいは、 聴取者想 定位置の近接した位置で使用する器具であ り、 これによ り、 再生音が原音場と同様の音源方向、 つま り 水平 360 方向の定位、 高さ、 距離感、 臨場感及び音圧感バランス (これは聴覚器官に受ける こ とのでき る音圧量と体で受 ける こ とのでき る音圧量のバランスを意味する) を再生 する こ とを目的と し、 特にバイ ノーラル · プログラムソ ースを用いた再生音場で使用 した場合は現実音と区別の つきがたい再生が得られる再生音場用消音器具に関する 背 景 技 術
[0004] 下記に示し た①〜④の近い従来技術があ る。
[0005] ① スチ レォ信号源に含まれる定位情報のみを聰取者 に得られる よ う試みた日本特公昭 53- 21841号。 ② 顔頭 部生体内組織に機械振動を与える試みを した 日本特開昭 58- 1 07794号。 ③ 体に直接機械振動を与える方式、 日本 実開昭 52- 1 03909号。 ④ 遮音板式スピーカ ♦ バイ ノーラ ル。 これはステ レオ再生時に生じ る、 左右信号のクロス ト ーク を聴取者の正中面に遮蔽板 て除去する再生 方式であ る。 以上に示した従来の は、 次の(a〉〜 ( e〉のよ う な欠点がある。
[0006] ( a ) 音圧感バランスは、 ス ピー力 :と聴取者との距離で 決定されで し ま う ため、 近距離の体:感状態になる。 した - がつて、 通常の音楽鑑賞時での体感状態は得られない。
[0007] また、 この条件でソースには遠い音源情報を出力させ るの 、 体感:認知と、 耳の認知にギヤ ッブが生じる。 こ れが、 再生音の定位が不自然に淳いた状態になる (例へ ッ ドホンでバイ ノーラルを閡いた時) 即ち地に着いた W ち付きのある音像表現が不得手である。 (b ) スピーカ位 - 置を認識する こ とのできる聴取者当人の頭部反射情報の - 存在がある問題。 上記、 存在のため、 スピ カ位置と同 じ位置の実像以外は耳が学習した任意の音源位置におけ る音色バターン認識とのずれを多量に生じ、 スピーカの 存在感が大き 人工的な再生音となつていた。 また、 頭 部反射音によ るピークが鋭いため耳が痛ぐなる。 また、 パイ ノーラル信号の定位情報はマスキングされていた。 また、 上記従来技術①は.、 頭の閬 く角度、 向き、 顔の形 状、 等を細かに限 しないと効果が得られない。 (c) ス ビーカ数を增やせば遠距離の音圧感パランスを得ること ができるが、 スピーカ同士の柑互千渉は多く な り、 歪み が多く なる。 また、 この歪みは、 パイ ゾーラルの定位情 報を消してし まうので、 スピ一力パイ ノーラルには使え ない。 また、 ヘッ ドフ ォン聰ゃ、 比較的近い距離のスピ 一力でも音压感を得られるよ うに試みた日本特閲昭 58 - 1 ひ 7794号、実孺昭 52- 103909号があるが、 皮膚に直接振動を 与える手法を取っているので、 人工感が強い。 (el) バイ ノーラル再生における正中面、 正背後定位の可能条件は プログラムソース作成時に使用した疑似人頭と、 聴取者 頭部の高度な類似条件を満たす 要があった。 また、 上 記条 j牛は.、 平均的な疑似人頭は使えないこ とも意味し、 これがブログラムソース制作側の大きな障害になってい た。 (e) 再生能力の欠点をルームアコースティ ックで補 う現在の方式は、 響きが各自異なる ため、 尊重すべき忠 実なソ "スが軽視されている。 (残響に頼らない再生が 望まれる)
[0008] 発 明 の 開 示
[0009] 上記の欠点を除去するために、 この発明によれば、 聴 取想定位置と発音体に挟まれる位置で、 かつ、 聴取想定 位置に近接したエリ アを伝播エリ ア と し、 上記、 伝播ェ リ アの中で頭部付近にあた.るエリ アを頭部伝播エリアと し、 上記、 頭部伝播エ リ アを除く 伝播エリ Tを体部伝搐 エリ アと し、 上記、 頭部伝播エリ アに支持可能ならしめ る機能 (椅子に装着させた り、 頭部にかけた り する) を 有する消音器具 頭部消音器具と し、 上記、 体部伝播ェ リ アに支持可能なら しめる機能を有する消音器具を体部 消音器具と し、 聴取者の外耳道入射音量と聴取者の体へ 向かう音圧量との比率 (音圧感パランス) が変化するよ う に、 上記、 頭部消音器具と上記、 体部消音器具の量に 差を付けて、 あ る いは、 完全に一方のみと し、 あるいは、 少な く とも一方の消音器具の有する消音効果を任意可変 式にした こ とによ って、 外耳道入射音量と体へ向かう音 圧量の比率が定量的にあ るいは任意可変的に変化可能な ら しめたこ とによ って得られる再生音場用消音器具が提 供される。. .. ノ
[0010] また別の特徴による本発明は、 聴取者頭部想定位置と 発音体に挟まれ、 かつ、 聴取者頭部想定位置に近接した エリアを頭部反射エリアと し、 上記、 頭部反射エリアに 支持可能なら しめる機能を有する消音器具に つて、 上 記、 頭部反射エリアを通常の自由空間の伝播特性に対し、 伝播ロスを増大なら しめ、 上記、 伝播ロスによって、 発 音体から発した音が聴取者頭部に当たつた後に聴取者の 外耳道向かう頭部で専ら生じる音を聴取者の外耳道に届 き難く したことによつて得られる再生音場甩消音器具が 提供される。
[0011] 図面の簡単な説明
[0012] 第 1 図は聴取者頭部を断面とした水平方向から見た図 第 2図は拡散音場にて聴取者が音圧をどのように受けて いるかを示す図。 第 3図は拡散音場における音圧感パ ランスの傾向を対周波数で示した図。 第 4図は一般の モノ一ラル系の再生音場における音圧感パランスの傾向 を対周波数で示した図。 第 5図は音源の方向可変に対す る耳の受ける音圧感を表わした図。 第 6図はステレオ 聴取時に生じる頭部反射音が音圧感パランスを顕著に崩 していることを示す図。 第 7図は聴取者頭部を断面と した上視図。 第 8図は器具と装置を上方向から見た図 第 9図は網状ベル ト を利甩して耳付近の反 4状態を変 えている様子を示す側面図。 第 10図はヘッ ドフォンの 支持部を利用した耳介変形部材を示した側面図。 第 11 図は反射効果を利用 した頭部反^音の除去の器具を説明 する断面図。 第 12図及び第 1 3図は前方定位感を補正す る器具を説明する図。 第 14図は電気的音波打ち消し部 材を説明する図。 第 1 5図チャンネル間のク ロス ト ーク を映像機を利用して除去した状態を示す上視図。 第 16 図は断面図。 第 17図は吸音材をセパレー ト する ことに よ り 使甩感を向上させた器具を説明する図。 第 18図は 聴取者頭部の回動を規制する ことによ り定位の変動を抑 える器具を示す図。 第 19図及び第 20図は多チャンネル ♦ プログラムソースを用いた時の消音器具の実施を説明 する図。 第 21図は斜視図である。
[0013] 発明を実施するための最良の形態
[0014] 以下本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明する 第 1 図はこの発明の一実旅例を示しており、 スピーカ 87 からの音を聴取者 88 が受け、 その音は外耳道に直 接入る こ とのでき る直接音 82 と顔や耳介で反射をして 外耳道に入る反射音 83 と主に顔表面で反射を起たして 外耳道へ入る反射音 81 と体に受ける音圧 89 から成り、 この体に受ける音圧 89 以外の外耳道に入るための音圧 は、 吸音材 84 , 85 , 86 にて減少させる.こ とができる よ う に構成してある。 上記、 吸音材 84 , 85 , 86 によ つて外耳道での音圧を減少させ、 相対的に体に受ける音 圧を大き く 感じ る よ う に構成している。
[0015] また、 顔表面に当たった音が、 聴取者の顔頭部生体内 組織を伝播して聴覚器官へ達する音も上記、 吸音材 84 で減少できる。 '
[0016] まず原音をポールのステージと客席との関係に似た比 翁的 S巨'離があり、 残響のある拡散音場とした場合、 現実 の聴取者は (第 2図参照) 音に包み込まれるようにして 体に音圧を受けている。 とこ.ろが外耳道は単一方向の音 場であろうが全方向の音場であろうがその条件には影響 ざれずに音圧を受ける。
[0017] この体に受ける音圧感と、 耳に受ける音圧感の相対 ランス (以下、 音圧感バランス) を拡散音場において各 周波数ごとにどのような傾向を示すかを量的にグラフに で袠わしたのが第 3図でぁる。 また、 どんな自由音場で も拡散音場でも波長が長い場合、 例えば 50 Hz以下では、 (極至近音源聰は別) 体,に受ける音圧感と外耳道に入る 音圧感は音場の拡散の度合いや残響の有無に対して影響 が少なく ほぼ一定の関係にな 。 よってこの周波数帯域 にて体に受ける音圧の測定値ど外耳道における音圧感の 測定値を同レベルの値として第 3図は作成してある。 ま たこの図は理想的な拡散音場を想定してあるため、 音源 が全周波数を出力している場合、 体に受ける音圧感は、 音の波長に関係なく一定になる。
[0018] 第 3図から明かなとう り、 体の受ける音圧感 101 は に受ける音圧感 102 と等レ くなつている。 (斜線部 1 3 の面積分は誤差分) これが理想的な拡散音場における 音圧感バランスである。
[0019] さて第 3図に対して一般のモノーラル系の再生音によ る閬係は、 第 4図の.よ う にな り、 'この場合ス ピーカの条 件は聴取者の距離よ り 2 mぐらいの位蘆と し、 歪増加を 嫌つて部屋はデッ ドの状態と想定してある。
[0020] 第 4図は第 3 図の関係と大き く 異な り、 耳に受ける音 圧感が、 体に受ける音圧感に対して斜線部 1 13 の面積分 だけ大き く なる関係となる。 (これは伝送特性をグラフ イ ツク イ コライザ一等で補正しても変化しない) また、 この関係は、 スピーカ再生に限らず、 同距離にある音源 の音を聴く と きにも生じてい る。
[0021] 即ち理想的な拡散音と一般のモノーラル系の再生音の ギャ ップは、 斜線部 103 の面積と斜線部 1 13 の面積と , を合計した分だけの体に受ける音圧感が少な く、 このギ ヤ ップを相対的に少な く する必要がある。 これは第 1 図 の吸音材 85 のよ う なもので外耳道に入る直接音を減少 させる ことによ り解決でき る。
[0022] つぎに、 一般のスチレオ再生の場合 (開き角 60度のセ ッティ ング) 、 上記の傾向がよ り顕著になる こ とを説明 する。
[0023] (第 5図において) ス ピーカ 1202 を聴取者 1201 を 中心に回転させる。 音はピンク ノ イ ズであ.る。 第 5図は 以上の条件で聴取者の右耳おょぴ左耳に生じ る音圧を示 した円グラフであ る。 ま た、 この時聴取者の体に受ける ' 音圧感はスピーカがどんな角度にあ っても一定であ り る 従って、 この円グラフで描かれる感度の高低は、 体に受 ける音圧感と耳に受ける音圧感の相.対関係も表わ してい る。 ライン 1203 は右耳の外耳道入口にて測定した音圧。 ライン 1204 は左耳の外耳道入口にて測定した音圧であ る。. この円グラフの見: ^を: ft明する。 境界円 1205 と上 記ラインとの放射方向における幅が各測定した値を示し ている 例えばスピーカ 1202 が左前方 15度の所に位置 したときの各耳の測定結果は、 右耳側の測定値は幅 120 6 によりライン 1203 が決定され、 左耳側の測定値は幅 1207 によ りライン 1204 が決定されている。 同様にし て全ての方向の測定結果が境界円 1205 と上記ラインと の放射方向における幅の閬係によ り表わされている。
[0024] 基準線 1208 , 1209 は左右それぞれの正面における音 圧測定値を表わし、 正面の音圧に対して測定結果が相対 旳にどのようになつている-かがわかる。
[0025] 円グラフの下に示したグラフは上記円グラフを切り開 き綠 121ひ より直線状に開いて、 見やすく した図である。
[0026] 見方は、 例えばスピーカ 1202 が前方左 15度の所に位 置したときの各耳の測定結果は、 右耳側の音圧測定値は 幅 121 1 によ り表わざれ、 徒って任意の方向における右 耳の音圧測定結果はライン 1214 で表わされ.ることにな る。 そして、 左耳側の測定値は、 右耳側の測定値の幅 1 21 1 に加算されるように幅 1212 が上に乗り、 従ってラ イン 1213 はライン 1214 との縦軸方向の幅によって左 側の任意の方向における音圧測定結果を表わしていて、 と厨時に発音体が 1 つ、 あるいは単一方向の場合の両耳 に受ける音圧の合計も読める。 ざて、 それではなぜステ レオ聰取時には上記指摘の音 圧感パランスのアンバランスがよ り 悪化するのかを説明 す-る。 例えば正面の定位を再生する場合、 モノラルと ステレオの相違を説明する。 ステ レオ聴取は一般的に 60 度セッティ ングだから、 その音の音圧は、 右耳側は幅 1 215 によ り表わされ、 左耳側は幅 1216 によ って表わさ れている。 つま り、 幅 1215 と幅 121 6 の合計した音圧 が、 両耳に与え られた音圧であ り、 これがステ レオ聴取 時の耳への入射音量である。
[0027] 一方、 モノラルの場合、 右耳側の音圧は幅 121 7 、 左 耳側の音圧は幅 1218 であ り、 幅 1217 と幅 121 8 の合 計した音圧が、 両耳に与え られた音圧である。
[0028] 以上によ り求められた入射音圧は、 明かにステレオの 方がモノラルに比べ大き ぐなつてい。 これはステレオ聴 取では、 両スピーカとも耳の感度の良い角度に設置され てい るからである。 またス ピーカバイ ノーラルで後方 を再生し よ う と試みた場合。 後方の音圧は幅 121 9 と低 いため、 前方 2 スピーカでは困難である。
[0029] 以上によ り、 ステレオでは、 モノ ラルあるいは単一音 源の音に対して明かに耳よ り音圧感バランスになってい る こ とがわかる。 即ち、 自然音にはない音場になってい る。 以上の欠点を除去するためには第 1 図における吸音 材 85 の厚みを増せば解決する。 ガラス等の遮音性の高 い材料を加えても よい。
[0030] また第 5図で説明し た以外の問題もある。 それは耳介 を含 r頭部反射音による影響で^る。 これを第 6図で説 明する。 決められた方向を向いている聴取者は、 頭部反 射による大きなピーク 131 は常に同じ周波数上に表われ る。 左右スピーカが対称にセッティ ングしてあるので全 て.の音が振り角 (通常正面よ り 30度) に集中しているた め、. このビークは同周波数上に極めて強くでる。 従って、 音圧感パランスは異常に耳寄りになる。
[0031] 以上の問題点は、 第 1 図の吸音材 86 および吸音材 8 4 よるビーク音防止および吸収によって除去できる。
[0032] 第 7図に示す実施例では、 聴取者 141 の外耳道を除く 頭部全体を吸音材 144 が包むように構成している。 また 斜線部 145 はスビーカ 142 から発した音が聴取者 141 の頭部に当たつた後に聴'取者の聴覚器官へ届く経路を示 し、 この範囲の伝播特性を吸音材 144 などを甩いて伝播 ロスを大き くする.ことによ り、 上記、 聰覚器官へ届く予 定の頭部反射音を减少、 あるいは、 除去できるようにし ている。 また、 この斜線-部 145 は聴取者とスピーカの相 対位 Sの変動に伴って変化する。 しかし、 スピーカ方向 を決定すれば、 斜籙部 145 以外は不用である。
[0033] つぎに本発明を使用することによ り伝送.系の歪が極小 とできる実施例を説明する。 (従来では物理音場と呼^ れる再生手法があるが、 数十チャンネルの録再系が必要 な為、 商品価値はない。 )
[0034] 理想とする実施条件は、 (ィ) 歪の極力少ない音源を使 甩レたい (箱鳴り、 分割振動のないスピーカ〉 。 (π ) 音 源は小さい方がよい (大き い と蘭 く 位置の変化で歪が増 得る) 。 ( 聴取者頭部の回動はあ る程度許容し、 なお かつ高度な再生を し たい。
[0035] このよ うな理想とする実施条件において全て満足させ る手法を第 7図にて説明する。 特性の優れたスピーカ 1 42 で発し た音を聴取者 1 4 1 の頭部にて生じ る反射音を 十分に減少させて音が聴取者 141 の外耳道に届けるため 吸音材 144 を聴取者の頭部に支持させて頭部反射音の吸 収を している。 また吸音材 144 は斜線部 1 45 のみと し てもよい。 ステ レオの場合、 消音部材は複数になる。 こ れは、 従来の電気的反射音キャンセル、 日本特公昭 53 - 21841 号などの手法とは比較にな らない低歪率の伝送特 性が得られる。
[0036] さて、 頭部反射音 よ る ピーク を除去するだけなら、 吸音材 1 44 の変わ り に多数の反射板を複雑に組み合わせ た物でも可能であるあ り、 ステレオ独得の耳が痛く なる 現象は除去でき る。 しかしバイ ノーラル ♦ ブ口グラムソ ースを用いて、 その定位情報を乱さずに外耳道まで届け よ う というケースにおいては不向きである。
[0037] そこで、 バイ ノーラル ♦ プログラムソースを再生する 目的に限定してこの発明の実施例を考える と、 吸音材 1 4 の働き は、 バイ ノーラル定位情報をマスキングする、 再生時の頭部反射音を十分に除去する こ とにある。 従つ て、 吸音部材の容積の合計が、 頭部と同程度、 あるいは、 それ以上の大き さ とする必要がある。 また、 素材を良質 の吸音材とすることによ り余分 情報付加がなく、 バイ ノーラルの定位情報がそのまま外耳道まで届けられるよ うになる。 以上の手法は、 日本特公昭 53 -21841 号に開 示ざれる発音体信号源に頭部反射音キャンセル信号を入 れる手法と比べても、 聴取者頭部の個人差の有無に闋ゎ らず頭部周りの反射音を理想的に除去することができる 利点がある。 本発明は以上の理由によ り、 スビ一力によ るパイ ノーラル再生が理想的に実現できる。
[0038] 次に、 録音現場における耳への音圧感と体への音圧感 の比率 (音圧感パランス) を忠実に再現し、 更に原音場 と区別がつきがたい実施例を説明する。
[0039] 至近距離音源については第 1図〜第 5図で述べた音圧 感 ランスの条件では妥協的な定量的な音圧感パランス 表現しか めなかつた。
[0040] そこで、 本発明の器具を音圧感パランスを可変的再生 に向ぐように構成した実施例を第 8図に示す。
[0041] 聴取者 15 L は、 第 7図の説明で述べた吸音材 144 と 同一の効果を持たせた吸音材 152 を顔面にへ、ソ ドフォン の支持部材と同様と考えのもので構成している (支持部 材は特に図示していない) 、 手にはコン ト ロールポヅク ス 155 を持ち、 可変吸音材 153 は聴取者を挟むように 位置し、 可変動力部 154 によって可変吸音材 153 が聴 取者 151 とスピーカ 156 を結ぶ音の伝播路の遮る量を 変化できるように構成し、 以上によ り、 本発明の消音器 具を構成している。 一方オーディオ装置の方は、 6'0度セッティ ングしたス ビーカ 156 がアンプ 157 と接続され、 アンプにはブロ グラムソース 159 および自動変化イ コライザー 158 が 結線されている。
[0042] 以上のよ うな実施例では、 まず可変吸音材 1 53の効果 で音圧感パランスの調節ができ、 すなわち耳の近く に可 変吸音材 153 の薄い部分が来るよ う に調節した と きは耳 への音圧感が体への音圧感に比較して強く な り、 至近音 源や上方音源の再現に近い音圧感バランスを表現し、 こ の逆に耳の近 く に可変吸音材 1 53 の厚い部分が来るよう に調節した場合は耳への音圧感は、 体への音圧感に比較 して少な く な り、 つま り遠距離音源や拡散音源を再現し やす く している。
[0043] 以上の音圧感バランスのコ ン ト ロールに伴って吸音材 の高域吸収量が大幅に変化するため、 これを自動変化ィ コ ライザ一 1 58. を変化させる ことによ り伝送周波数特性 をつねに平坦にさせてい る。
[0044] また、 上記、 吸音材の位置変化の変わ り に、 スピーカ を動かしても良い。
[0045] 次にこれら音圧感パランスのコ ン ト 口ールを どのよう な情報をも と に行なわせるかについて述べる と、 最も単 純で簡単な手法は、 聴取者自 らコ ン ト ロールボックス 1 55 を収録ホール種類に合わせて動かすことができ る。
[0046] また、 指令信号 151 0 は、 音圧感パランスの表現手段 と して意図的に作られた信号と した り、 音圧感バランス を実測した信号を用いた り、 ます έはソースを両耳間栢関 係数測定して得られた信号を用いた り でき、る。
[0047] また第 Τ4図で洋細に説明してあ る電気的な音波打ち消 し消音構造をこ この可変吸音材とすれば、 ざ らに理想的 なコン ト ロールができ る。
[0048] 次に第 9図、 第 10図は聴取者頭部の頭部反射音をさら に減少させる実施例である。
[0049] 以下第 9図を例に説明する と、 網状ベル ト 2004 は聰 取者 2001 が図のよ う にかぶる。 装着によ る張力で耳介 2002 を 突部 2003 方向へ押し、 変形ざせている。 こ れによ り耳で生じ るはずの特有な反射を耳の条件を変化 ざせ、 疑似的になく している。 また網状ベル ト の耳甲介 位置に吸音材 2005 を取り け、 耳甲介の収音能力を減 >させてもよい。 これは網状ベル ト の位置ずれ防止にも なる。 以上の本実施例は、 他の吸音材と併用して使甩 する こ とによ り第 7図で示した吸音材 144 を同一目的で 補強できる。 またへッ ドホンの支持体を取り入れてもよ い(第 10図参照)。
[0050] 第 11図は音圧感バランスのコン ト ロールと聴取者の頭 部反射音を減少の両方をコンパク ト におこ.なう実施例だ。
[0051] 再生スピーカの特性が悪い場合。 消音部材の消音特性 の癖は多少あつても判断が付かない場合がある。 第 11図 にその実施例を示す。
[0052] へッ ドフ オンと類似の支持部材 (図示していない) を 持ち、 回折音の生じやすい遮音部材 2204を聴取者 2201 は装着し、 スピーカ 2202 の音 閬いている。 遮音部材 はスピーカと外耳道 2205 を結ぶ音の伝播路 2203 を遮 る様に、 調節-されている—。 遮音部材で生じた回折音 2 208 が作る、 回折音伝播路 2207 は音の、伝播跨 : 2203 に 対して、 両耳を結ぶ方向 2209 に近い角度をも って外耳 道に到来する よ う にする。 影響力の強い顔面からの反 射音は、 遮音部材 2204 と顔面との距離を調節すること によ り、 十分滅少でき る。 回折音 2208 は周波数に応 じて状態が七変化し、 回折音伝搐路 2207 の方向も複雑 に変化する。 そのため、 通常の音楽を再生し た場合、 聴 取者は吸音材 145 を付けた時と同様に、 その再生してい るスピーカの存在感ゃ頭部反射音のビーク音を除去して 閬ける。
[0053] 従来では、 バィ ノ一'ラル収録のダミー へッ ド は聴取者 頭部と十分同一性をもつ必要があっ た。 さもないと前方 定位が得られない制約があった。 第 12図では、 上記制約 を除去する実施例を示す。
[0054] 第 12図において、 この聴取者の試聴プログラムは、 上 記の聴取者頭部との同一性は十分と は言えないダミーへ ッ ドで録音されたバイ ノーラル ♦ プログラムソースを想 £し C" め 。■
[0055] 聴取者は説明のため左側にのみ、 吸音材 2004 を装着 している (本来は左右に同様の吸音材を構成する) 。 そ して音源は通常の開き角 60度の設定のスピーカ (図示し てない) と し、 右側の音の閡ぇ具合を説明 しているのが、 右の顔 2301 。 左側の藺ぇ具合を説明しているのが左の 顔 2302 。 断面 2303 は音の入射状態を表している。
[0056] て来る音は、 主に直接音と頭部反射 音は図中にて表わすと、 直接音は、
[0057] 2307 , 2309 となり、 顔表面に点で囲んで示した前方音 反射部 231 1 にて生じた頭部反射音は 2306 , 2308 にな 。 このが前方を認識する情報源で'ある。
[0058] 本実施例ではこの前方反射部に消音部材を配置しない ことが特徴である。 ざて左の顔 2302 における聴取者の 聴こえ方だが、 (左の顔 2302 および断面図 2303 参照〉 スピーカの音は直接音 2307 および前方音反射部. 2311 で反射してきた頭部反射音 2306 で構成され右耳におけ る聴こえ方の異なる要因は、 .吸音材 2304 の有無である。 これによつて特に頭部反射音が主に減少させられている 状態になっている。 ただし頭部反射音が減衰はするもの の外耳道まで届ぐようにしてある。
[0059] さて以上のような消音器具にて受聴した音は、 ブログ ラムソースに混入している定位情報は、 そのまま聴こえ、 尚かつもともと不十分なの前方定位は、 前方音反射部で 生じた反射音によって前方に定位が引つばられ、 疑似的 ではあるが、 大切な前方の定位感が、 このようなブログ ラムソースでも得ることができる。
[0060] また実施における簡単なノゥハゥと して厚み 2305 の 調節が上げられ、 この厚みによって、 頭部反射音、 およ び耳甲介反射音 2310 (これも頭部反射音 2306ほどでは ないが多少前方の定位に関係し τいる と考え られる) 、 の減少の程度が決定され、 つま り 前方 定位感とその他 の定位感'との-微妙なバランスがこの調節で可能になる。
[0061] 第 13図は、 前項のパイ ノーラル ♦ プログラムソースの 再生時に生じ る、 前方不確実定位の問題を更に無くすよ う に考え られた実施例あり、 以下説明する。
[0062] 第 13図において、 聴取者 2401 は前項の吸音材 2304 と同 じ吸音材 2402 を使用 し、 異なる点はすき ま 2403 を調節自在に閗けている点である。
[0063] このすき まは、 前方音反射部 2405 の自然な反射状態 を保こ とができ、 かつ頭部反射音 2404 の減衰もすきま の効果で、 よ り効率良く でき る点が特徴となっている。 更にこのすき まは、 聴取者の皮膚に吸音材が触れないこ とも長所である。 '
[0064] 第 14図は、 いま まで述べた様々な吸音材を、 電気的な 手法によ っておこなう実施例を示す。 上述の消音部材に 代用でき る。 以下説明をする。
[0065] 第 14図よ り電気的音波打ち消し部材 2501 は、 消音部 材の 1 つの形態である。 伝送特性のコン ト ロールを可能 にでき る特徴がある。 この電気的音波打ち.消 し部材 250 1 は、 一言で言う と M F B (モー ドシ ョナルフ ィ ー ドバ、ソ ク) ス ピーカの構成を取っていて、 この場合は、 説明を 容易にするため、 コンデンサー型を例に取っている。
[0066] その構成要素は、 お互いに絶縁体 2505 を介して、 駆 動用電極 2503 およびセンサー用電極 2504 を、 正確に 鲁 平面状に位置ざせ、 これらの前 、 平行にすき まを開け て振動甩電極 2502 を設け、 かつアースする。
[0067] 以上の基本 造の他に、 電気系統と して、 センサー用 電極の信号が結線される位栢補正部 2506 、 それに直列 に設けたフ ィルタ一部 2507 、 アンプ 2508 がある。
[0068] 次に動作を説明する。 再生音は耳元に入る直前にこの 装置を通る よう にし、 そのためその音圧によ って振動用 電極は震える。 そうすると次にセンサー用電極に静電容 量の変化の情報が電気信号と してと らえられ、 その信号 をアンプにて増幅し、 駆動用電極に電圧変化が与えられ、 振動甩電極が、 エネルギーを受けて振動する。 つぎに位 相補正部で振動用電極が通過音圧が打ち消すこ とのでき る位栢状態にコン ト ロールしている。 また、 通過音圧の 打ち消しの量を周波数ごと、 あるいは全周波数において、 コン ト 口一ルするフ ィ ルター部 2507 を通す。 また他の 制御系のコン ト 口ール信号でフ ィルタ一部を制御しても よい。 以上の構成の音圧減衰手法は、 耳の付近のみと 限定したような狭い領域で、 十分にその効果を発揮でき る。 これによ り、 低域の 0、1 Κ Η ζ以下の消音も可能になり、 減衰量、 伝送特性が自由に制御でき る。
[0069] 第 15図、 第 16図は、 2チャンネル以上の音源における 特有のクロス ト一クによ る諸問題を解決するための実施 例である。 上記問題点を以下に列記する。
[0070] (a ) 頭部反射音除去によ って可能になるパイ ノーラル の定位を十分に満足させるためにはク ロス ト ーク音の餘 去が必要。 ,
[0071] (b) 聴取者正面についたてをお く 従来の手法は視覚に 対する配慮が-なく、 A Vには使用できない。
[0072] (d) ク ロス ト ーク音除去と視野の広角化は相反する要 因で、 両方を潢足する.手法がない。
[0073] 上記問題点(a)、(b)は、 第 15図の実施例によ って解決し 以下その説明をする。 ·
[0074] 聴取者 2601 は、 右スピーカ 2605 と左耳 2602 を結 ぶ音の伝播路を妨げる よ う に位置させた右の映像機 260 7 を見ていて、 同様に左スピーカ 2604 と右耳 2603 を 結ぶ音の伝播路を妨げるように位置させた左の映像機 2 606 を見ている。
[0075] 更に上記映像機には第 1、 7図中の吸音材 85 , 144 と同効果の吸音材 2608 , 2609 が装着してある。
[0076] このよ う に左右のク ロス ト ーク を妨げる よ う に映像機 を位置させる と、 本来視野の妨げになっていた、 遮音板 が視覚の楽しみに変わ り、 同時に視野の妨げを気にせず、 - 制約のない設計ができるため、 ク ロス ト ーク に起因する 音の問題を十分に除去でき る、 以上の構成全体を本発明 の 1 実施とする。
[0077] 上記問題点の残り (c),(d) は、 第 16図の実施例によつ て解決し、 以下その説明をする。
[0078] 第 16図は、 基本的に第 15図の実施例のよ うなビジユア ルを使用 しない人のためにあ り、 頭部反射音を除去する 左右 2つのグループに分けてある吸音材 2701 と 2702 を設置し、 かつ各吸音材を聴取 2701 の視点を中心に 放射状に透き間を開けて 2つの固定部材 2703 , 2704 に よ り位置させ、 大量の吸音材を使甩 しても視野を極端に ば奪われずにすむ手法を示している。
[0079] さらにシンプルな形態を取り たい場合。 空間 2705 を 十分に閣けた状態になるよ う に、 吸音材を左右に分ける ことによ つても視野の妨げによる不快感を除去すること ができ る。
[0080] 次ぎに使用感をさ らに良く する他の実施例を説明する。 聴取者の耳付近における細やかな調節をした場合、 その ために聴取者の体の動きに制約が生じ る。 そこで、 第 17 図に示すよう に、 耳甲介反射用吸音材 2805 を付けた耳 介の変形用の網 2804 と、 この網よ り前方に、 頭部に対 し比較的小さな小消音器具 2802 を設け、 以上全体をへ ッ ドフ ォンと類似した頭部支持部 2803 によ って聴取者 頭部にし つか り と固定支持できる構成にしている。 更に 聴取者とは別の支持部によ る補助消音器具 2806 を装着- 自由自在に設けている。
[0081] このよ う にしてなる実施例の使用では、 一たび小型吸 音材および耳甲介反射甩吸音材を調節しでしまえば、 そ の調節は体を動かしても保持される。 ·
[0082] 次に、 パイ ノーラル音源を使用した場合における聴取 者頭部の m動に伴う聴取変化が自然界の音を聴いた状態 にさらに近く なる よう にする実施例をあげる。
[0083] 聴取者の聴く 状態は、 常に微妙に動いてい る と考えた 方が一般的である。 そして聴感における方向感の中でも、 この動き、 特に回動の動き に付随して得られる音圧の変 化の情報は、 —かな り重要である。
[0084] そこで、 聴取者の頭の回動に対し 自然の音を聴いたよ う に、 定め られた方向の定位が変化せずに聴こえる実施 例を第 18図で述べる。
[0085] 第 18図における消音器具と付帯装置は、 聴取者 2901 の頭部を回転可能に押さえる規制部材 2905 と、 頭部反射 音除去用の吸音材 2902 , 2903 と これら全体をスタン F 290 が支えている構造になっている。
[0086] スピーカ 2906 , 2907 の位置に対して、 実線で描かれ , . てぃ る聴取者は左に顔を向けてぃて、 点線で描かれた耳 は、 正面を向いている時の耳の位置である。
[0087] これから述べる音の現象はブログラムソースにバイノ 一ラル信号の使用を前提と して進める こ とに し、 説明を シンプルにするため錄音内容は、 前方中央と左後方の 2 箇所、 定位想定位置 291 8 , 2919 と した。
[0088] それでは、 なぜ聴取者の頭の動きを 1 つの中心軸をも つた回転運動に規制する と、 新規性のある効果が生まれ るのかを説明する。 聴取者の耳が点線で示した耳位置 2909 , 2910 のと き、 定位は 2つの定位想定位置 2918 および 291 9 に聰こえる よ う に全体を調節している。 こ のと き耳位置とスピーカ 2906 , 2907 の各々の距離は、 距離 291 5 , 2913 とな り、 これは通常同距離に.設定され るべきものであ り、 この場合も同距離と してあ る。 ここ までは、 従来変わ らず当然満足の行く再生ができる分け m 聴取者が頭を実線で示したよ うに左に振ってしま— つた時、 次のよ うな問題点がでて く る。
[0089] (ィ) 左の耳位置 291 1 とスピーカ 2906 の距離は、 距 離: 2916 となり、 正面を向いている と きに比べ、 距離 2 917 だけスビーカに近く なつている、 それに反して左の 耳位置 2914 Ϊ:スピーカ 2907 の距離は、 距離 2914 分 だけ遠く な り、 まず時間的な問題と してハース効果によ り、 左のスピーカ 2906 の方が大き く 片寄って聴こえる 条件になつている。
[0090] ( Π ) 上記距離的条件および外耳道と耳介の向きの変化 によ り、 音量の片寄り (右が強、 左が弱) が強調:され定 位想定位置 2918 , 2919·''には定位せず、 スピーカ 2906 倾付近へ移動する。
[0091] さて上記(ィ),(ti ) の理由の異常定位を少な く する手段 が第 18図に示した聴取者の頭の動きの規制と、 吸音材 2 902 , 2903 である。
[0092] これは聴取者の耳位置が例えば 291 1 のよう になった とき、 吸音材 2902 をその回転偏差の量に応じ、 外耳道 と、 スビーカを結ぶ音の伝播路がそれに連れて大き く隠 れるよ うに吸音材を構成している。 またその逆に反対側 の左の耳は、 耳位置 2909 から 2908 に変化すると共に 吸音材 2903 によ って音の伝播路の妨げていた量が少な く なる よ う に、 吸音材 2903 を構成するよ う に工夫する。
[0093] こ う して構成した実施例では、 定位想定位置 2918 の みならず、 2919 においても、 瞌取者の頭の回動条件を 決定する こ とに-'よ り、 聴取者のかってな頭の回転運動に 対して、 疑似的ではあ るが、 自然界の音源を聴いている 様に、 定め られた音源方向が絶対位置 (例えば地面) に 対して、 変化せずに再生音を楽しむこ とができ る。
[0094] ' 第 19図、 第 20図は以下のよ うな実施例であ る。
[0095] 聴取者の頭部の回動に伴う音場変化を理想的に再生す る為のものである。
[0096] ' 使用感の向上を図るため、 回転椅子に各装置を取り付 けて使用する こ とにする。
[0097] 様々な方向の複数のダミーへッ ドマイ クで多チャンネ ル録音を し、 再生スピーカも複数の角度からの発音がで き るよう にする (スピーカを多数使用するか移動できる よ う にする) 。
[0098] 聴取者がどの方向検出は、 回転椅子の支持軸にセレク ターを連動するかある いはジャイ ロスコープを使用する。
[0099] 第 19図の実施例は、 スピーカおよびアンプを贄択に使 用した例で、 第 20図は簡易例である。
[0100] さて、 第 1 9図の実施れいよ り説明する。 聴取者はジャ イ ロスコープ 3002 および、 吸音材 3009 . , 301 0 の付い た回転椅子 3008 に腰掛け、 足を使用 して、 自由に聴取 方向を変える こ とができ る よ うになつてい る。 一方プロ グラムソースは、 ダミーヘッ ド群 3004 を録再系 3006 にて多チャンネル録音したものを使用 し、 スピーカ群 3 003 は多チャンネル (こ こでは 1 0チャンネルと している〉 アンプ 3005 と籙再系 3006 を、 ャイロスコープで得ら れた任意の信号による指令信号指令信号を 3007 の点線 の閬係で達動-ざせ、 聴取者の回動に応じたスピーカの発 音を可能にしている。
[0101] 図中の A〜 Eの文字に着目すると、 例えば聴取者が正 面を向いて聴いている時は、 ダミーへッドマィクは一番 上の信号 Aを使甩し、 再生側は、 スピーカ群中の両端よ りそれぞれ A D, A E, と示してある三番目のスピーカ が、 発音するように、 ジャイロスコーブから来る信号に 基づいて、 指令信号 3007 が作用する。 次ぎに少々右に 向きを変えた場合はダミーヘッ ドマイクは信号 Cを使用 し、 再生側は、 スピ一力群.中のやはり Cと示してあるス ピー力を用いて発音するように指令信号 3007 が作用す る。 以下 A〜Eの示す.文字の通り、 切り換えられて鳴る ようにする。 スピーカは複数組み合わせて利用できるの で、 スピーカ数を節約できる。
[0102] 次ぎに第 20図を説明する。 第 19図との違いは、 発音体 が固定スピーカ 3105 , 3106 の一組しかない点と、 椅子 の回動に伴って動く反射板 3107 , 3108 がある点および アンプのチャンネル数も 2チャンネルしか.いらない点で 動作の説明をしておく と、 聴取者 3101 は、 回転椅子 3102 と一緒に動く ように支持棒 3109 , 31 10 にて接 続された反射板 3107 , 3108 を有した回転椅子 3102 に 腰掛けている。 この回動変化は、 直ちにジャイロスコ一 ブ 3103 にて、 指令信号系 31 0 の電気信号に変えられ、 これによ り 2チャンネルアンプ 3 1 1 1 に入る録再系 31 1 2 からの信号-を切 り変えてい る。 またブログラムソース は第 19図と同様である。
[0103] このよ う に構成された本実施例は、 反射板の反射特性 がよければ満足でき る実施ができ る。 また、 軽 く て満足 でき るスピーカがあれば、 第 20図の反射板の変わ りに、 スピ一力を設置するほうが理想的である。
[0104] 第 21図は、 聴取者の頭部反射音除去用の吸音材、 ある いは、 音圧感バランスを取るための吸音材の着脱時に生 じ る音量についてのコン ト ロールを簡単に し、 使用感を スムーズにするための実施例であ り、 以下に説明をする。 , 頭部反射音除去と、 音圧感バランスの両方を満足させ て く れる状態になる と以上の目的の吸音材を付けている 時と、 取り去った時の聴取者の感じ る音量感は、 極めて' 大き い差があ り、 ピーク では、 20〜30d Bに達する。
[0105] このよ うな大きな音量差がある場合は、 再生音量を変 化させずに吸音材の着脱をするのは、 極めて聴取者当人 がう るさ く 感じ、 着脱に伴って再生音の音量をそのつど 調節した く なる。 そこでこの吸音材の着脱の行動を利用 して、 上記音量変化を 自動的にと ってみよ う というのが 第 21図に示した実施例であ り、 以下その説明をする。
[0106] 吸音材 3202 と 3203 は、 可変抵抗器 3205 を蝶番と して角度変化が付けられる よ う に構成してあ り、 そして この 2つの吸音材の間隔によ ってスライ ドする可変抵抗 器 320 も設け、 更に聰取者 3201 がこの吸音材の所定 の位置に来たかどうかを、 探る光センサーの役をする赤 外線ランプ 32— 06、 および受講部 3207 を設けている。
[0107] 以上の 3種類の情報の幾つかを利用して、 再生用スビ 一力の音量を、 吸音材の装着時には、 大き く、 そして取 り去る時は、 取り去り の速度ゃ犹態に応じて小さ くなる よ うに制御するのが目的であ り、 この実施例で容易にそ · れが可能になる ことがわかる。
[0108] 本発明は次の(a) 〜 (d )の効果を奏する。
[0109] ( a)本発明では、 消音効果の可変可能な消音器具を聴取 者頭部付近に配置する ような手法を取っているため、 上 記、 消音効果を大き く した時には、 遠 .、 拡散した音に 近い、 体側に偏つている音圧感パランスを受聴でき、 ま た、 上記、 消音効果を少なく した場合は、. 近い音を闇い たのと同じ、 耳側に偏ってい る音圧感パランスを受聴で き る 以上のよ うに、 プログラムソースのイ メージに適 応する音圧感が任意に表現可能になるため、 題提起し たシフ ド現象も除去でき、 つま り、 再生音独特の異常定 位を除去する ことができた。
[0110] ( b )本発明では、 第 7図において、 聴取者頭部で生じる 発音体の定位を知ることのできる反射音を吸音材 144 な どで除去できたため、 パイ ノ一ラル特有のビーク成分と 変調歪の多い聴きずらい音を除去する ことができ、 また、 これに伴い、 パイ ノーラル定位情報を殺す再生睁の聴取 者頭部で專ら生じ る反射音も除去されているので、 前方 2チャ ンネルでも全方向の音 (li後、 左右、 上下) の定 位を再生する こ とができ る よ う にな り、 原音場の音像方 向に極めて忠実な再生を実現可能と し た。
[0111] ( c )本発明では、 聴取者頭部で生じ る反射音除去用の第 7図の吸音材 144 を用いる こ とによ り、 音圧感バランス および、 バイ ノーラル定位を可能にし、 従来、 多量のス ビーカ使用でしか得られなかつた音圧感を最小限度の 2 方向のスピーカで解決する こ とができた。
[0112] また、 音圧感を受け持つ音と、 聴覚に与える音が同一 であ る ため、 原理的に時間差が生ぜず、 同一で無いタイ プで生じていた相互干渉が無い低歪率の音を楽しめるよ う になつた。 また、 体に与え る振動が機械振動ではなく、 実際の音波によ るものであ るため自然であ る。
[0113] ( d )本発明では、 聴取者の頭部とダミーヘッ ド · マイク との同一性に疑い 0あ るプログラムソースを聴く とき、 頭部反射音の除去時に、 第 12図の前方音反射部 231 1 で 生じた反射音を若干残すよ う に頭部反射音の除去用吸音 部材 2304 を構成したので、 以上のよ うにして聴こえる 音は、 プログラムソースに混入している定位情報は、 そ のま ま聴こえ、 尚かつ従来困難とざれていた前方遠距離 音源の定位は、 若干残しておいた前方音反射..部で生じた 反射音によ って前方に定位が引つばられ、 疑似的ではあ るが、 大切なこの前方の定位感が、 このよ う なプログラ ムソースでも得る こ とができ るよ う になっ た。
权利要求:
Claims
請 求 の 範 囲 '
1, 聴取想定位置と発音体に挟まれる位置で、 かつ、 聴取想定位置に近接したエリアを伝播エリアとし、 上記、 伝播エリァの中で頭部付近にあたるエリァを頭部伝搐ェ リアとし、 上記、 頭部伝播エリアを除く伝瑋エリアを体 部伝播エリアとし、 上記、 頭部伝播エリアに支持可能な らしめる機能を有する消音器具を頭部消音器-具どし、 上 記、 体部伝播エリアに支持可能なら しめる機能を有する 消音器具を体部消音器具とし、 聴取者の外耳道入射音量 と聴取者の体へ向かう音圧量との比率が変化するように、 上記、 頭部消音器具と上記、 体部消音器具の量に差を付 けて、 あるいは、 完全に一方 みと し、 δるいは、 少な く とも一方の消音 ϋ具の有する消音効果を任意可変式に したことによつて、 外耳道入射音量と体へ向かう音圧量 の比率が定量的にあるいは任意可変的に変化可能ならし めたことを特徴どす ¾苒生音場用消音器具。
2 , 聴取者頭部想定位置と発音体に挟まれ、 かつ、 聴 取者頭部想定位置に近接したエリァを頭部反射エリアと し、 上記、 頭部反射エリアに支持可能なら しめる機能を 有する 音 I 具によつて、 上記、 頭部反射エリアを通常 の自由空間の伝播特性に対し、 伝播ロスを増大ならしめ、 上記、 伝播ロスによって、 発音体から発した音が聴取者 頭部に当たつた後に聴取者の外耳道向かう頭部で専ら生 じる音を聴取者の^耳道に届き難く したことを特徴とす る再生音場用消音器具。 3, 発音体からの音が、 再生 場に位置した聴取者頭 部に当た って外耳道に届 く 頭部で専ら生じ る音を頭部反 射音と し、 上記、 頭部反射音の形成に欠く こ とのできな い音の通 り道を効果的にふさげる場所を斜線部(145)と し 上記、 消音器具を上記、 斜線部(145 )の一部を含むように 構成し、 かつ、 上記消音部材の消音効果を有する部分の 、 合計の容積が、 頭部容積よ り も大き く、 かつ、 体部を包 囲しない程度の大きさになる よう にした請求の範囲第 1 項又は第 2項記載の再生音場用消音器具
4 , 聴取者の顔面上に存在する前方音反射部(231 1 )に 当たって外耳道に届 く 音を前方音反射音と し、 発音体か らの音が、 再生音場に位置した前方音反射部(231 1 )以外 の聴取者頭部に当たって外耳道に届 く音を側頭部反射音 と し、 上記前方音反射音が上記側頭部反射音と比較して 多 く 外耳道に到達する よ う に消音器具を構成した請求の 範囲第 2項に記载の再生音場用消音器具。
5 , 前方音反射部(231 1〉と聴取者の外耳道を最短距離 で結ぶ空間が開く よ う に消音器具を構成させた請求の範 囲第 4項に さ載の再生音場用消音器具。
6, 聴取者の外耳道と発音体を最短距離で結ぶ音の伝 - 播路( 2203 )に消音器具を位置させて直接音を減少させ、 かつ、 上記消音器具によ つて生じ る回折音(2208 )が音の 伝播路(2203 )の方向よ り、 両耳を結ぶ方向(2209 )に近い 方向になる よ う に上記消音器具を構成させる請 の範囲 第 1 項に記载の再生音場用消音器具。 7 , 消音器具が発音体からの音'を打ち消すように電気 的に振動させる請求の範囲第 1項又は第 2項記載の再生 音場用消音器具。
8, 左耳用の電気音響変換器と右耳を結ぶ音の伝播想 定路、 および、 右耳用の電気 ½響変換器と左耳を結ぶ音 の伝播想定路のそれぞれの音の伝搐想定路上に、 遮蔽器 具を位置可能となら しめる支持具を有し、 上記、 遮蔽器 具と支持具を消音器具と共に備えることにより、 クロス トーク音の少ない再生音を閡ぐことを可能とした請求の 範囲第 2項に記载の再生音場用消音器具。
9 , 上記、 遮蔽器具が映像器である請求の範囲第 8項 に記載の再生音場用消音器具。
10 , 聴取者の視界の中心である前方に、 視覚 δ 空間が 開く ように消音器具を椽成させた請求の範囲第 1項又は 第 2項記載の再生音場用消音器具。
1 1, 聴取者の眼球位置を中心として放射状に、 視覚的 空間が設けられるように消音器具を構成させ 證求の範 囲第 1項又は第 2項記载の再生音場用消音器具。
12 , 聴取者の頭部に対 比較的小さな小消音器具(280 2)を頭部にて保持できるように構成し、 か 、 補助消音 器具(2806)を頭部以外で保持可能に構成 ^し、 上記、 小消 音器具と補助消音器具の双方によって、 消音器具を構成 する請求の範囲第 1項又は第 2項記載の再生音場用消音 器具。
13, 消音^具と椅子が調節可能に組み合わさってなる 請求の範囲第 1項又は第 2項記載の再生音場用消音器具。 , 上記、 椅子が発音体を有することを特徴とする請 求の範囲第 13項に記載の ^生音場用消音器具。
15 , 上記、 椅子に発音体を設けた請求の範囲第 13項に 記載の再生音場用消音器具。
16 , 上記、 椅子が、 設置面に対する相対変位を検出可 能なら しめる、' 検出器を備えた請求の範囲第 13項に記載 の再生音場用消音器具。
17 , 消音器具を 2つ以上の部材で構成し、 上記消音器 具の間隔または角度を調節できるように構成し、 上記、 間隔の変化、 または角度の変化を検出する、 検出器を備 えた請求の範囲第 1項又は第 2項記載の再生音場.用消音 器具。 ' 18, 消音器具と聰取者の頭部との距離変化を検出する、 検出器を備えた請求の範囲第 1項又は第 2項記載の再生 音場用消音器具。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1989-01-26| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): KR US |
1989-01-26| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AT BE CH DE FR GB IT LU NL SE |
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